会報表紙11月号 「くぬぎ」
11月、氷ノ山は紅葉に染まっていると報道されています。
里山の紅葉で紅はモミジやウルシの仲間、黄色はクヌギやコナラなどドングリの仲間が代表的な物になります。
クヌギは仲間のコナラやアベマキとともに薪炭に利用され里山を代表する樹種となっています。
カブトムシやクワガタが集まり、大きなドングリがなるので特に親しまれています。
椚、櫟、橡など字も色々あります。
橡の字はツルバミとも読みますがクヌギの樹皮で布を染めると黒~紺に染まりツルバミ色と称されます。
櫟の字が好みですが語源は良くわからないですね、ドングリで遊んだからでしょうか。
山を歩いているとドングリの木は全部クヌギで片付けてしまいますが、アベマキ、クヌギ、コナラの順番でドングリが小さくなり幹の割れ目も小さくなります。
深山のドングリはミズナラ、葉っぱが常緑のドングリはカシかシイということなります。
昔はあく抜きをして食用としていましたが現在ではほとんど廃れてしまいました、高知県や宮崎県にはドングリのでん粉で作った食品が残っているようです。
韓国ではまだ盛んに食べられているようで澱粉がドングリ粉として流通しているようです。
この季節になるとドングリをひろってきて試してみようと思うのですがなかなかできないです。
Aさんが亡くなられました、ついこの前、小浜にご一緒し、お元気だっただけに、信じられない気持ちで大変残念です。
鹿島槍の計画など非常に緻密にやっていただき当会にとっても貴重な人材が失われたと無念です。
ご冥福をお祈りいたします。
文 はる
絵 HITORISHIZUKA
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