山登りは人生!!・百名山踏破への道のり(2)【福知山山の会】

2006年8月・立山三山に挑む。ストレッチ後、出発前にパチリ!!

新しい年2020年が始まりました。今年も、福知山山の会のホームページをよろしくお願いします。新年第一号は、「百名山踏破への道のり」の第二弾です。昨年の7月に百名山踏破を達成されたFTさんの道のりです。

2011年8月・日本三大雪渓の一つ、白馬大雪渓にて
百名山踏破までの経過

初めての百名山は、1971年に東京勤務の時の会社仲間と登った「富士山」です。その後、福岡・名古屋と転勤をしましたが、その先々でよい仲間と出会い登山を続けました。特に、2012年に心臓の手術をした後、本格的に百名山を目指す決心をさせてくれた仲間に恵まれ、7年かけて残っていた71座を踏破しました。

2014年7月・北アルプスの最奥部6日間の大縦走。三座(黒部五郎岳・鷲羽岳・水晶岳)踏破。
たくさんの仲間との出会い

名古屋勤務の時も会社仲間7人で富士山に登り、これをきっかけに1991年に「日東山岳同好会」を設立。また、2001年には「旭山楽会」に入会し、 北・南アルプスや鈴鹿山系などの 厳しくも楽しい山行で登山の基礎を学ぶことができました。退職後は、福知山に戻り「福知山山の会」に入会。福知山の仲間とは、百名山のうち80座も共に登ることができました。家族の理解や協力はもちろんのこと、各山岳会でよい仲間に恵まれたことが、踏破達成への大きな力となりました。

2015年5月・開聞岳。九州5座を7日間で踏破!!
思い出に残る山

楽しかった山は、雨飾山・霧ヶ峰・美ヶ原・鹿島槍ヶ岳。特に、鹿島槍ヶ岳は、心臓手術後の長いリハビリで体力の低下が心配されましたが何とか楽しく登ることができました。また、北アルプス6日間の大縦走(黒部五郎岳・鷲羽岳・水晶岳・高天原・雲ノ平)では、そのスケールの大きさに感動の連続でしたが、改めて山の厳しさを知る山行となりました。暴風雨で2回撤退し、3度目のリベンジで登頂できた早池峰山は、まさに神の宿る恐れ多い山で思い出の山です。

2019年9月・北岳から富士山の朝焼けを望む。
百名山踏破の瞬間

神々の遊ぶ美しい山というアイヌ語の表現からその名がついたという「トムラウシ山」は、前の年もチャレンジしたが天候により途中下山したのでリベンジでした。総距離16.9km。累積標高差上り1592m・下り1592m。14時間弱かかった長大山行で、しかもカムイ天上を過ぎると道は泥沼状態で本当に手ごわい山でした。岩山を何度もよじ登り精魂尽きる寸前にぴょんと山頂へ!!期待していた景色は何も見えず、ただ百名山完登の感慨にひたるだけでした。

2016年5月・丹沢岳。富士山を間近に見ながら登り、手のひらに乗せる(>_<)
今思うこと

「あなたは、なぜ山に登るのか?」と聞かれたら、「肉体の運動だけなら山登りなんてつまらない。そこに大自然と対話するような心の深まりが得られるから。一言でいえば”達成感”です。」と答えます。山登りは、まさに人生!!遠く険しい道も”一歩一歩”から!!そして、家族・3つの山の会の大勢の仲間に支えていただき、応援してもらえなかったら踏破できなかったと思います。よい仲間に恵まれて感謝しています。「百の頂に百の喜びがある」成しえた者にのみ感動が得られます。多くの人に挑戦してほしいです。

2017年8月・蔵王山(熊野岳)。エメラルドグリーンの水をたたえた“お釜”
2019年7月・大雪山(旭岳)。地獄谷の噴煙を見ながら、お花畑の中を歩く!(^^)!
2019年7月24日12時12分・念願の百名山踏破達成の瞬間!!最も厳しかったトムラウシ山!!ばんざーーーーーい!!

百名山を目指す方へのアドバイスとして、「長丁場なので効率的な計画を立てること。登頂への50%が計画で決まる」と言われていました。山の会の例会でも、コースタイムの1.3倍の時間で余裕のある計画を立てられ、安心して山行できます。50%は計画で決まる・・・心にとめておきたいと思います。鈴鹿を知り尽くしたFさん、鈴鹿セブンマウンテンにまた連れて行ってください(≧▽≦)