会報表紙5月号 「昆虫達の季節」
5月、山が笑う季節になり若葉のグラデーションが見事になります。
冬の間なりを潜めていた昆虫達が活発に行動を始め花に集まったり、山頂でカップルの相手を探して飛び回ったりします。
成虫や蛹で冬を越す蝶や蜂たちがいち早く活動を始め、花を訪れる姿が目立ちます。
最近ミツバチが突然逃亡したり集団死したりと世界的な話題になりました。
農薬の蓄積とか、作物の単品大規模栽培が悪影響を与えているのではないかなど論議されています。
日本には飼育されているセイヨウミツバチと古来から生息しているニホンミツバチがいます。
林道沿いに丸木をくりぬいて天辺にブリキなどでふたをしたニホンミツバチの巣箱を見かけることがありますが、巣箱を置いて、蜂が入るのを待つ、古典的な養蜂の姿です。
ニホンミツバチは木の洞や墓石のすきま、天井裏など閉鎖空間をさがして巣を作ります。
セイヨウミツバチはスズメバチのいない環境で進化したので日本では野生化はしてないようです。
里山ではたまに自然の巣(蜂が出入りしている)を見かけることもあります。
また初夏に群が分裂して大群が新たな巣作りの場所を探してボールのように固まっていることもあり都会の信号に集まってニュースになることもあります。
自然の巣を襲って蜂蜜が取れないかと思ったりもしているのですが・・・。
毛虫など嫌な虫も出現します、注意して新緑の山を楽しみましょう。
文 はる
絵 HITORISHIZUKA
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