会報表紙10月号 「栗」
丹波の秋の味覚の栗が最盛期を迎えます。
近辺の山でも小さな柴栗と称される野生の栗が沢山あって、山の動物たちの重要な食物になっています。ドングリなどブナ科の仲間では最も美味しいという評価がされており、大昔から人にとっても重要な食物であったようで縄文遺跡からも発掘されることがあるそうです。
東北の縄文時代を支えたのは山の栗と川に登ってくる鮭との説を聞いたことがあります。
材が硬くて腐りにくいので鉄道の枕木として大量に切られたり、戦後外国からクリタマバチという害虫が入ってきたりで大きな木はなくなってしまったようです。
栗のイガは実を守るための重装備ですがあまり役には立っていないようですね。
春に床の尾山に登ったときに栗の木に熊が登って実を食べたあとが沢山残っていました。
枝を引き寄せて実をたべて枝を次々にお尻の下に敷いていくので棚のようになり、熊棚といわれます。
山の栗は実が小さくて食べるのが邪魔くさいですが甘味が強くて栽培したものよりはるかに美味しいですね。
さわやかな季節になり標高の高い所から紅葉が始まります、山で遊ぶには絶好の季節になります。
キノコや木の実の季節でもあります。
秋晴れの山を楽しんでください。
文 はるさん
絵 HITORISHIZUKA
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