加悦の街 ウォーク ~春のうららかな日差しの中で~ 【舞鶴山遊会】
江戸時代から300年の歴史を受け継ぎ、現在に至る「ちりめんの里」、大正から昭和にかけてその輸送を担った「加悦鉄道」。そして古代日本の中で大陸との交易により丹後王国を築いたことを象徴する「古墳群」の数々。
そんな歴史と文化を持つノスタルジックな加悦の街をのどかな春の一日、歩いてきました。
🚶 ちりめん街道を歩く ~江戸時代からの建物が残る街並み~
舞鶴を出発して初めに訪れたのは、「旧加悦町役場庁舎」。昭和のはじめに建てられた当時としては斬新な和洋折衷の建物で、いきなりそのレトロな佇まいに今日のウォークの期待が高まりました。
ここでちりめん街道を案内していただくガイドの方と待ち合わせ。江戸時代に祖を持つ豪商の屋敷、昭和の初期に建てられた旅館や酒蔵、古民家などが立ち並ぶ街道を説明を伺いながら散策をすることができました。
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🚶 サイクリングロードを歩く ~旧加悦鉄道廃線跡~
大正時代の終わりに、加悦のちりめん商家などが資金を出し合って「加悦鉄道」が開業しました。その主産業のちりめんや戦時中は大江山で採掘されたニッケルの輸送にも使用されました。
戦後、自動車輸送の拡大で1985年には全線が廃止となりましたが、現在はその廃線跡がサイクリングロードとして整備されています。又、終点の鉱山駅跡地には「SL広場」が造られ、機関車や客車などが展示され親しまれてきましたが、2020年3月に惜しまれながら閉園になりました。
🚶 与謝野古墳公園を歩く ~古代のいぶきを感じながら~
今からおよそ1600年前の古墳時代にこの加悦の地に存在した蛭子山古墳と作山古墳を復元、整備されて誕生した公園です。
この古代の丘に立ち、残雪の大江山連峰や丹後の山々を眺めると悠久の時空を超えて存在する人類の営みを感じてしまいました。
今回、加悦の街を歩いて、「調べてみなければ」、そして「自分の足で訪ねてみなければ」その街の歴史や文化の奥深さを知ることはでできないということを改めて感じました。参加者からも「身近な存在になった、別の施設も訪れてみたい」というコメントも寄せられました。
このウォークがきっかけとなって、さらなる発見や体験ができればすてきだと思います。
古代の王国が存在し、ちりめん産業で繁栄を究め、民間で鉄道まで造ってしまうという、その脈々と受け継がれてきた活力と気概を感じることができた加悦の街歩きでした。
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