ミツバツツジ咲く春の里山を歩く  【舞鶴山遊会】

 
 初夏を思わせる、汗ばむほどの陽気となった4月14日。ミツバツツジの群生地として知られ、綾部トレイルのルートの一つとしても紹介されている綾部市小畑地区を訪ねました。 穏やかで美しい里山の風景が広がるこの地区では地元の方たちの努力で小畑城址や宮ヶ岳を中心とする登山道の整備などが進められています。

 当日は登山口から宮ヶ岳までのピストンコースを楽しく、和気あいあいと登ることができました。


 

小畑地区の拡大図

小畑地区の様子  

 小畑地区は全体が緩やかな丘陵の中に田畑が広がる農業地帯。静かで落ち着いた里山の風景に心なごみます。その歴史は古く、地域の中に多くの古墳が点在し、又域内の寺院が奈良時代から鎌倉時代に創建されたといわれるなど、早くから開けていたことを示す資料も残っているそうです。

登山口 ~ 小畑城址

 小畑城址は近年、地域の有志、企業、団体などが協力し整備が進められています。「小畑城址跡」と大書された看板横から自然林が組まれた階段をわずかに登ると、城主を祀った祠があり、さらにその少し上に主郭跡が広がっていて、ツバキやミツバツツジなども多く見られました。

宮ヶ岳への登山道

 今回の山行は24名という圧倒的多数が参加する例会になり、新会員の方もおられたので、登山口で自己紹介のあと3グループに別れて出発しました。山頂まではおよそ1時間30分ほどの行程、全体的には落ち葉が道を覆い、ふかふかとした感触が心地良い登山道でした。眺望はあまりきかず、ミツバツツジの開花のピークも少し過ぎていましたが、それでも仰ぎ見る青空と新緑の輝きを愛でることができ、山頂ではにぎやかに昼食、休憩タイムを摂ることができました。

小畑地区、地元舞鶴から車で30分ほどの距離のところに、これほど静かなたたずまいの田園が広がっていることを貴重に感じましたし、小畑城址や宮ヶ岳などが地元の方たちにとって、守り続けたい歴史であり、里山であることが伝わってきました。