山に魅せられて・百名山踏破への道のり(3)【福知山山の会】

最南端の百名山・・シャクナゲが満開(^O^)/

「日本百名山踏破シリーズ第3弾」は、2019年9月に達成されたSさんです。印刷会社を定年退職後に始められた仕事で、体力不足を痛感されたことが山に登るきっかけだったとか。宍粟50名山完登を目指すメンバーの一人です。

塩見岳を眺めて
ぐるりの山から近畿百名山へ!!

体力作りを兼ねて、福知山市街から周りに見える山を登ろうと決めて烏ケ岳(標高536.5m)に登りました。視界に飛び込んでくる景色が違って見え、山歩きが面白くなりました。その後、鬼ケ城・三岳山・親不知など順に巡っていきました。それまで、山の経験といえば25歳の時に登った西穂高岳や立山連峰だけでしたが、次第に「近畿百名山」にも登りたいと思うようになりました。台風の影響で十津川村が大災害に遭い、3回目のチャレンジでやっと大塔山に登ることができ、「近畿百名山」を踏破しました。
※近畿百名山は、1993年に刊行された「新ハイキング」により選定された山のリスト。関西百名山は、山と渓谷社大阪支局により選定された関西の山。68座が重複している。

近畿百名山・・・冬の桧塚
抜群の行動力で・・・

山に登り始めたころ「日本百名山」の本と出会い、ページをめくるにつれて山に行きたい気持ちが高まりました。思いは、即行動へ!!2005年(61歳)の「富士山」(標高3776m)登頂を皮切りに大山大峰山。そして、60代後半には高速道路無料化もあり、遠く九州の開聞岳霧島岳にも足を延ばすことができ47座に登りました。愛車に、簡単な宿泊と食事のセットを積み込んで仕事が終わってから出発。時には妻も一緒に出かけ、登山口付近の観光をしたりもしました。2013年に山の会と出会い、会の仲間と共に25座を制覇!保険面での安心だけでなく、仲間と一緒に登ることの楽しさを実感しました。

剣岳のカニのタテバイを登る!!
百名山踏破達成の瞬間

百名山最後の山は、 南アルプスの「聖岳」(標高3013m) 。車中泊をして、2019年9月13日の朝5時20分芝沢ゲートを出発。この日は聖平小屋に泊まり、14日朝5時にヘッドランプをつけて、山頂を目指して出発。小聖岳を過ぎて少し行くとガスが晴れ、東にまぶしい太陽と富士山が見えました。そして、雲海のほうを見ると、ブロッケン現象が・・・まるで、百名山踏破を祝ってくれているかのようでした。そしてついに山頂に!!ばんざーーーい!!空は快晴、360度の展望。大満足、大感激!!その日の聖平小屋の夕食には、「百名山登頂達成おめでとうございます」の小旗がハンバーグの上に立ててあり、またまた感激でした。

日本百名山踏破の山「聖岳」(*^^)v
思い出の山々

厳しかった山(幌尻岳・飯豊山・聖岳)、楽しかった山(富士山・尾瀬・至仏山・燧ケ岳)、感動した山(羅臼岳・宮之浦岳・槍ヶ岳)などなど、どれも過ぎてしまえばよい思い出として残ります。特に、2015年4月に群馬県の武尊山(標高2158m)で滑落事故を起こしましたが、山の会の皆さんのおかげで命拾いをしました。百名山踏破ができたのも、山の会の多くの仲間の皆さんのお力添えがあってのことだと思っています。

手のひらに富士山を😃最高の天気と最高の眺望に、気分も最高!(^^)!
百名山を目指す方へ

まずは、資料をしっかりと集めて計画を練るということです。北海道などの遠方は、1~2年前から企画して交通機関や宿を確保し、お金の面でも安く上がるようにしました。「今度はどこの山?無事に帰ってきてね。」と気持ちよく送り出してくれる家族や山の楽しさを共有できる山の会の仲間の存在は大きいです。1座1座、コツコツと!!その積み重ねが、100座になります。

福知山山の会に入会して、初めてのお泊り山行「火打山」

山行の時は、タブレット片手に写真を撮ったり山について説明してくださったり、いつも優しいSさん。「目標とする山の頂に立てなかったとしても、それを目標に頑張ったということできっと何かが残るはず」というSさんの言葉から、一歩踏み出す勇気をもらいました🙂次は、「宍粟50名山完登」の報告を楽しみに待っています(^O^)/

福知山山の会三人組での飯豊山縦走😄