夏企画  南アルプス仙丈ヶ岳・甲斐駒ケ岳  【舞鶴山遊会】

夏山企画  ~憧れの日本百名山、南アルプス仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳を目指す~

 南アルプス、赤石山脈北部に位置する二つの百名山。
 仙丈ヶ岳(標高3,033m)は雄大な三っのカールを抱き、その女性的で穏やかな山容から「南アルプスの女王」とも呼ばれています。
 一方の甲斐駒ヶ岳(2,967m)は全国に20座近い駒ケ岳と名の付く山の中での最高峰。山全体が花崗岩からなり白砂の山頂を持つ急峻で秀麗な山容です。

 この二山を目指して、個人でそしてグループでトレーニングを重ねて、山小屋での宿泊を伴う、会としての大きな山行「夏企画」を7月30日から2泊3日で行いました。

小仙丈ヶ岳から仙丈ヶ岳への稜線
甲斐駒ヶ岳山頂直下
仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳登山ルート概念図

7月30日   アプローチ   舞鶴~北沢峠

舞鶴発(6;30) ⇒ 舞鶴若狭自動車道 ⇒ 北陸自動車道 ⇒ 中央自動車道 ⇒ 駒ヶ根SA(昼食) ⇒ 小黒川IC ⇒ 高遠 ⇒ 仙流荘 → <南アルプス林道バス>→ 歌宿 → 鹿の沢 ・ ・ ・ 北沢峠 こもれび山荘着(15;10)

★ 台風一過で晴天を確信していたのに、何と東日本は雨模様の予報。それでも全員、南アルプス制覇を目指して元気に出発しました。
★ 令和2年7月の大雨で南アルプス林道が崩落して、歌宿から北沢峠までの約6,3㎞を歩かなければならない予定でしたが、幸いにも工事が進み、3㎞ほど短縮されました。ラッキーです。
★  小雨の中、山小屋に到着すると明日の天気回復と英気を養うため、さっそくビールで乾杯😀🍺

山行の起点となった北沢峠、こもれび山荘
いよいよ到着、解放感でいっぱい

7月31日   登山1日目   北沢峠~仙丈ヶ岳  

大滝の頭付近から望む北岳
馬の背ヒュッテ付近に群生するマルバタケブキ

★ 昨夜来の雨も上がり、朝6時に出発。小仙丈ヶ岳を経由して仙丈ヶ岳を目指すコースを摂りました。シラビソの樹林帯の中の登山道を徐々に高度を上げながら進み、北岳や鋸岳なども垣間見ることができました。6合目の森林限界を過ぎたあたりから霧が流れ、残念ながら絶好の展望コースも眺望を満喫することはできませんでした。
★ それでも10時30分頃に全員、山頂に立つことができて大満足。霧で北岳や甲斐駒ヶ岳の山頂は隠されましたが、眼下に広がる藪沢カールや小仙丈カールなど優雅な山容を楽しむことができました。
★ 強風による寒さと雷鳴がとどろき、さらに悪天候も予想されたので早々に下山し、15時過ぎに山荘に着きました。「しんどかった!!」と言いながら達成感に酔いしれて今日も笑顔で乾杯😀🍺

こころ癒されて

 この日はあまり眺望を楽しむことはできませんでしたが、 途中、雷鳥の親子に遭遇することができまし、 また仙丈ヶ岳は「花の百名山」としても知られ数多くの高山植物と出会うことができ、心和むひと時を過ごすことができました。(下に一部を紹介します)

小仙丈ヶ岳から仙丈ヶ岳への尾根道で見かけた雷鳥

🐦 雷鳥は氷河時代からの貴重な生き残りと言われ、現在北アルプスや南アルプスの高山に生息し、その数約1700羽。国の特別天然記念物に指定されている絶滅危惧種です。
🐦 その鳴き声と数羽のひなを誘導するその姿と様子の可愛らしさに思わず心が癒されました。(T・N)

8月1日   登山2日目   北沢峠~甲斐駒ヶ岳、北沢峠~仙水峠  

★ 昨夜来の雨も嘘のように止み、快晴の早朝を迎えました。帰りの時間の制約もあることからメンバーを甲斐駒ヶ岳山頂を目指すグループと仙水峠までを往復するグループに分かれて行動しました。

甲斐駒ヶ岳山頂、左奥は鋸岳
甲斐駒ヶ岳山頂から黒戸尾根の剣
仙水峠からの眺望

甲斐駒ヶ岳登頂グループ
★ 朝、4時前に出発し、双児山、駒津峰とハイマツ帯の中を順調に進み、澄み渡る空の下、北岳や鳳凰三山など南アルプスの峰々の絶景を堪能。富士山も垣間見ることができました。そして振り返れば昨日登った仙丈ヶ岳、前方には逆光の中、甲斐駒ヶ岳がシルエットでその雄姿を現していました。
★ 駒津峰を過ぎたあたりから霧が出始め、8時過ぎ山頂に到着。残念ながらあまり眺望を楽しむことはできませんでしたが、それでも十分な達成感がありました。
★ 下りは仙水峠を経由して、12時過ぎに北沢峠着。バスの時間が迫り、残念ながら祝杯をあげることはできませんでした。😪🍺

仙水峠往復グループ
★ 朝、5時過ぎに出発。登山道はここ数年来の風水害でかなり荒廃している箇所もありましたが、取り付けられたテープをたよりに進み、7時前に仙水峠に着きました。
★ 仙水峠から、甲斐駒を目指しているメンバーに思わずハンカチを振ったり、声を上げてみたりと晴天の中、絶景を楽しみつつ1時間以上ゆっくりと過ごしました。
★ 9時30分過ぎに北沢峠まで戻り、カップラーメンでホッコリ😀🍜
12時過ぎに無事帰着した甲斐駒メンバーを出迎えました。

参加メンバーがそれぞれ選んだ想い出深い、最高の一枚