秋の例会 毛原峠越え・普甲峠から茶屋ヶ成 【舞鶴山遊会】
歴史の道、毛原峠と棚田の里、毛原を訪ねて
深まる秋の一日、2019年に「歴史の道100選」に選定された毛原峠を舞鶴市大俣の登山口から入り、峠越えの道を進み、大江山連峰の麓に位置する毛原の集落に下りました。約600枚の棚田がパズルのように広がり、「日本棚田100選」に選定された美しい山里です。
そんな日本の原風景ともいえる古からの峠と里。その歴史と生活、文化を感じる山行になりました。その後、旧大江山スキー場跡の普甲峠まで移動し、元普甲道との分岐、茶屋ヶ成まで歩いて宮津湾を望む絶景を楽しむことができました。
和泉式部も歩いたといわれる1200年来の道!!
★ 普甲道という名前は、今は廃寺となっている普甲寺から由来すると言われています。中世には60以上の寺院が建立されるほど興隆し「北の高野山」とも呼ばれていました。この道が元普甲道と呼ばれて 普甲寺への参詣道を兼ねていました。
★ それに対して、江戸時代に造られて参勤交代にも使われた、大江山スキー場跡近くの普甲峠を通って宮津と大江を結ぶ 道を「今普甲道」又は宮津街道と呼びます。
毛原峠越え
毛原峠は元普甲道の一部で、大俣の登山口から袈裟切り地蔵の祀られる峠の頂上までおよそ45分、そこから毛原の里まで約20分の距離です。
先人たちが生活を支えるために行きつ戻りつしたであろう歴史の重みを感じつつ、歩を進めました。そして古道の復興に取り組まれている地域の方々の熱意が伝わってくるような、よく整備された歩きやすい道でした。
毛原集落
毛原は13戸の集落。多くの山村がそうであるように、過疎、高齢化が進み、休耕田も4割近くに達するとか。それでも、棚田オーナー制度や稲刈り体験ツアー、地酒など特産品の開発、各戸に写真や絵画を展示する美術館構想など様々な取り組みで活性化を図ろうとされています。美しい棚田の風景を後世に伝えていくために、協力できることはないだろうかと改めて考えてしまいました。
普甲峠~茶屋ヶ成 ♪宮津湾の素晴らしい眺望に心も晴れて♪
大俣の登山口に戻った後、多少、時間にゆとりがあったので車で大江山スキー場跡まで移動しました。そこから南側を巻くように進み、元普甲道との分岐、茶屋ヶ成を目指しました。振り返れば大江山連峰が、左手前方には宮津湾が青空のもと、くっきりと眺めることができました。
🍂 みなさんが見つけた小さな秋 🍂
※ 毛原地区の地図は福知山市教育委員会様から、毛原峠及び周辺の古道概念図は宮津市エコツーリズム推進協議会様からそれぞれご提供 いただきました。
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