桜ウォーク 中舞鶴~赤レンガ倉庫群~共楽公園  【舞鶴山遊会】

 春の恒例企画になっている「桜ウォーク」を今回は舞鶴市内の中舞鶴から市役所近く、北吸地区で行いました。当日、4月5日はようやく暖かさも戻り、一気に桜の開花が進んだ絶好のタイミングでのウォーキングを行うことができました。
 自衛隊桟橋・赤レンガ倉庫群など舞鶴を代表する観光スポットの一つで、行き交う多くの人々で賑わっていました。

 

赤線枠で囲んだところが今回の主なポイント

中総合会館 ・ ・ 余部官舎 ・ ・ 自衛隊桟橋 ・ ・ 赤レンガ倉庫群 ・ ・ 旧文庫山 ・ ・
サイクリングロード ・ ・ 海上自衛隊総監部 ・ ・ 共楽公園     (トータル歩行距離約7.7㎞)

中総合会館 ~ 余部官舎

 集合場所の中総合会館を出発して、北方向に向かうと小高い一帯になり、現在は海上自衛隊員や海上保安学校職員、その他国家公務員の宿舎が立ち並んでいます。また旧海軍の司令長官官邸が東郷邸として残され、同じく旧海軍士官たちの親睦と社交の場として設立された水交社という組織の正門が遺構として保存されているなど、当時からの歴史を刻んでいる地域でもあります。近辺には数多くのソメイヨシノが植栽され、静かで隠れた、桜を愛でることができるスポットです。

自衛隊桟橋 ~ 赤レンガ倉庫群 ~ 旧文庫山学園

 国道27号線沿いに海上自衛隊舞鶴基地の艦船が停泊する桟橋があり、さらに舞鶴市役所に至る付近に赤レンガ倉庫群があります。明治から大正時代に建造され、旧海軍の様々な軍用物資の保管庫として使用されてきましたが、現在は自衛隊が一部使用したり、赤レンガパークとして展示施設や様々なイベント会場として活用されています。赤レンガパークに隣接し、舞鶴湾を一望できる小高い丘の上には現在、複合商業施設がオープンしています。
 自衛隊桟橋近辺や赤レンガ倉庫群一帯にも多くの桜が植えられ、花が見頃の時はレトロ感いっぱいで、ある種、日本人の美意識にマッチする光景がひろがります。

中舞鶴線 (現サイクリングロード) ~ 海上自衛隊総監部

 中舞鶴と東舞鶴を結ぶ鉄道路線が1972年まで存続していました。廃線後、サイクリングロードとして整備され、国道27号線沿いに中舞鶴~総監部前~つつじヶ丘官舎から北吸トンネルを経て東舞鶴市内へと続いています。
 この道路沿いに、海上自衛隊の中で管理、経理、広報などを担当する総監部があります。その中の海軍記念館を見学し、敷地内に咲き誇る多くの桜を鑑賞することができました。

共楽公園

 今回のウォークの最終地点の共楽公園。大正時代から市民に親しまれてきた公園で、約450本のソメイヨシノや山サクラが山を覆い、多くのツツジ、サツキなどが楽しめる場所でもあります。大戦後、ハワイ出身の元米軍2世から寄贈されて、日米友好のシンボルになった、通称「アロハ桜」が植えられていることでも知られています。
 この日、朝から多くの桜を堪能できたウォークを終えて、様々なシーンを想い浮かべながら、頂上広場でゆっくりと昼食、休憩を摂ることがでました。

 桜は1年のわずかな間しか咲かないだけに、普段はその存在さえ忘れてしまいそうです。だからこそ咲き誇った姿に健気さと愛着を感じるのでしょう。
 そんな、桜咲く道を歩きながら、日常の生活では気が付かず、見過ごしてしまうことが多い、地元の様々な出来事や歴史を改めて見つめることができた春のウォークになりました。