秋企画、淡路島の諭鶴羽山~四国、剣山  【舞鶴山遊会】

10月21日~22日、会全体での秋の例会を行いました。
今回、訪れたのは淡路島の最高峰、南あわじ市の諭鶴羽山(608m)と四国山地の奥深く聳える徳島県を代表する高峰、剣山(1955m)です。
 
 晴天にも恵まれて、共に修験道の聖地として栄えた趣きのある二つの秋山を、23名もの参加者で堪能できた、贅沢で楽しいバス企画になりました。


🍂 10月21日 諭鶴羽山、登山口 ~ 山頂

 淡路島の最高峰、諭鶴羽山は古くから広く信仰を集めてきた山で、この日も多くのハイカーで賑わっていました。登山道は南側からの表参道と、今回我々が歩いたダムからの裏参道があります。道は整備が行き届いて歩きやすく、途中にはお地蔵様や町石が点在して往時をしのぶことができました。
 登山口のダムから山頂までは約1時間30分ほど。山頂からは紀伊水道をはじめ、四国や瀬戸内海方面までの展望を楽しむことができました。

諭鶴羽山への裏参道
諭鶴羽山 山頂

🍂 諭鶴羽神社のアサギマダラ

 諭鶴羽山山頂から南に15分ほどの距離に諭鶴羽神社があります。淡路島には「いざなぎ」「いざなみ」による国生み信仰がありますが、この神社にもその二神にまつわる神話が残っています。
 山頂でこの神社の花畠のフジバカマに、海を渡るチョウ「アサギマダラ」が数多く群れ飛んでいるという話題を耳にし、その興味もあって脚を伸ばしてみました。

🍂 10月22日 剣山、登山口 ~ 山頂

 淡路島の諭鶴羽山を下山後、四国に入り徳島自動車道を美馬ICで降り、剣山近くの宿を目指しました。その下道が約40K、行き違いもままならないほどの隘路の連続で、紅葉のハイシーズンで車も多く、2時間以上をかけて奥深く刻まれた山あいにたどり着きました。

翌、22日は7時から登山開始。剣山は西日本第2の高峰で日本百名山の一つですが、山容はなだらかでよく整備された登山道が続いていました。朝から快晴に恵まれ、朝日に輝やくナナカマド、モミジ、ブナなどの紅葉を楽しみながら高度を上げ、登山口から約2時間で山頂に到着しました。

剣山登山コース
登山道中腹から山頂方面を望む

🍂 剣山 ~ 次郎笈 ~ リフト西島駅

 剣山は別名、太郎(たろう)(きゅう)と呼ばれていますが、その山頂から南西に四国笹が美しい稜線が伸びています。片道約1時間の行程で四国第3位の高さを持つ次郎(じろう)(きゅう)に至ります。
 剣山山頂を下ったところで、パーティを再編し、次郎笈山頂を目指すメンバーと体調などを考慮して、山容を楽しみながらリフトを使うなど、ゆっくりと下山するメンバーに別れました。

🍂 信仰と伝説の山

 剣山には安徳天皇や平家に纏わる伝説や逸話が伝わり、多くの史跡が残されています。また古くから修験道の山としても知られ、剣神社をはじめとする数々の神社も残るなど、いにしえの歴史や信仰に触れることができる興味深い山でもあります。

🍂 達成感、はじける笑顔